女性

女子悲恋

092 わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十二首め。詠み人は二条院讃岐。カテゴ二リーは悲恋。恋の涙は乾くことなく、誰にも知られないと嘆いた悲恋の歌。
女子悲恋

090 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十首め。詠み人は殷富門院大輔。カテゴリーは悲恋。恋の辛さに血の涙を流すほどだと嘆いた悲恋の歌。
女子悲恋

089 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十九首め。詠み人は式子内親王。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「忍ぶる恋」で自身の悲恋をほうふつとさせるような恋歌。
女子悲恋

088 難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十八首め。詠み人は皇嘉門院別当。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「旅宿に逢う恋」で遊女の想いを詠んだ歌。
女子悲恋

080 ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十首め。詠み人は待賢門院堀河。カテゴリーは悲恋。男性からの後朝の歌に返した激しい女心を詠んだ歌。
女子恋

072 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の 濡れもこそすれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十二首め。詠み人は祐子内親王家紀伊。カテゴリーは恋。歌合せのお題「恋」で男性の詠んだ恋歌に返した歌。
人生、時代

067 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十七首め。詠み人は周防内侍。カテゴリーは人生。大納言藤原忠家からの誘いをかわした歌。
女子悲恋

065 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十五首め。詠み人は相模。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「恋」に寄せて詠んだ歌。
人生、時代

062 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十二首め。詠み人は清少納言。カテゴリーは人生。中国の故事を踏まえた機知にとんだ和歌。
春 spring

061 いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十一首め。詠み人は伊勢大輔。カテゴリーは春。奈良からの桜を受け取るときに即興で詠んだ歌。