OGURA 【別冊】
topics. 05
デートは彼女のオウチでだけ!
OGURA 恋愛事情 Part Ⅳ
Welcome to OGURA hyakunin-issyu World!!
【別冊】OGURA トリビア
デートは彼女のオウチでだけ! OGURA 恋愛事情 Part Ⅳ
ようやくご対面
イケメン男子ふたりが美女を取り合い?!
室内は油に火を灯す暗い照明のみ。源氏が末摘花の君の顔をはっきり見たのは何度目かのデートでした。雪が降り白く輝いた朝やけの中でした。
こうして3日続けて通って結婚、彼女のもとに通い婚、そんな関係のカノジョが何人かいて一夫多妻、カノジョも奔放に恋をして(?!)……、今では考えられない自由恋愛の世界が繰り広げられたのでしょう。
恋愛事情トピックスはここまでです。次回は【超訳】OGURA でよく紹介する「三十六歌仙」について書いてみます。
【超訳】姉妹店のGENJI です。
お気楽お気軽に「源氏物語」を【超訳】しています。
第六帖【末摘花】
都で親を亡くしてひっそりと暮らしている美女がいると聞いた源氏は興味を持ちます。モテモテイケメンの源氏が気になっている彼女のことを友人の頭中将もアプローチしはじめます。
頭中将に取られたくない源氏は焦って姫の部屋に侵入して男女の関係になります。
何度か「夜のデート」をしてから迎えた雪の日の朝、初めてみた姫は美女さんではありませんでした。
「源氏が強行突破して、エラく後悔して、それから責任をとったエピソード」はこちらからどうぞ🎵
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和歌番号順一覧(時代区分)
約400年間の平安時代をおおまかに3つに分けています。
生没年不詳の歌人の和歌は主に活躍した時期に割り振りました。
五十音順和歌一覧
リンクしない歌は更新予定もしくは編集中です。お待ちくださいね。
か行 | かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを | 藤原実方朝臣 | 051 |
かささぎの 渡せる橋の 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける | 中納言家持 | 006 | |
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎそ夏の しるしなりける | 従二位家隆 | 098 | |
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな | 源重之 | 048 | |
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ | 光孝天皇 | 015 | |
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな | 藤原義孝 | 050 | |
きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む | 後京極摂政 前太政大臣 | 091 | |
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか | 壬生忠見 | 041 | |
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 | 凡河内躬恒 | 029 | |
心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな | 三条院 | 068 | |
来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 権中納言定家 | 097 | |
このたびは ぬさもとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに | 菅家 | 024 | |
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 | 蝉丸 | 010 |
さ行 | 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ | 良暹法師 | 070 |
忍ぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで | 平兼盛 | 040 | |
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける | 文屋朝康 | 037 | |
住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ | 藤原敏行朝臣 | 018 | |
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ | 崇徳院 | 077 |
た行 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ | 権中納言匡房 | 073 |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ | 大納言公任 | 055 | |
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ | 山部赤人 | 004 | |
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今帰り来む | 中納言行平 | 016 | |
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする | 式子内親王 | 089 | |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに | 藤原興風 | 034 | |
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり | 藤原基俊 | 075 | |
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは | 清原元輔 | 042 | |
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは | 在原業平朝臣 | 017 | |
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど | 大江千里 | 023 | |
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる | 陽成院 | 013 |
な行 | ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ | 待賢門院堀河 | 080 |
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき | 藤原清輔朝臣 | 084 | |
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に いかに久しき ものとかは知る | 右大将道綱母 | 053 | |
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな | 西行法師 | 086 | |
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ | 清原深養父 | 036 | |
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな | 三条右大臣 | 025 | |
難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき | 皇嘉門院別当 | 088 | |
難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや | 伊勢 | 019 |
は行 | 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり | 入道 前太政大臣 | 096 |
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに | 小野小町 | 009 | |
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山 | 持統天皇 | 002 | |
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ | 周防内侍 | 067 | |
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ | 紀友則 | 033 | |
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける | 紀貫之 | 035 | |
人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は | 後鳥羽院 | 099 | |
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ | 文屋康秀 | 022 | |
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる | 後徳大寺 左大臣 | 081 |
ま行 | みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ | 大中臣能宣 朝臣 | 049 |
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ | 中納言兼輔 | 027 | |
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに | 河原左大臣 | 014 | |
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず | 殷富門院大輔 | 090 | |
み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり | 参議雅経 | 094 | |
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ | 寂蓮法師 | 087 | |
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな | 紫式部 | 057 | |
百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり | 順徳院 | 100 | |
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし | 大僧正行尊 | 066 |
や行 | 八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり | 恵慶法師 | 047 |
やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな | 赤染衛門 | 059 | |
山川に 風のかけたる しがらみに 流れもあへぬ 紅葉なりけり | 春道列樹 | 032 | |
山里は 冬ぞ寂しき まさりける 人目も草も かれぬと思へば | 源宗于朝臣 | 028 | |
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く | 大納言経信 | 071 | |
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知れぬ 恋の道かな | 曽禰好忠 | 046 | |
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも | 鎌倉右大臣 | 093 | |
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | 皇太后宮大夫 俊成 | 083 | |
よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり | 俊恵法師 | 085 | |
夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ | 清少納言 | 062 |
わ行 | わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人は言ふなり | 喜撰法師 | 008 |
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし | 二条院讃岐 | 092 | |
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな | 右近 | 038 | |
忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな | 儀同三司母 | 054 | |
わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 | 法性寺入道 前関白太政大臣 | 076 | |
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 | 参議篁 | 011 | |
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 会はむとぞ思う | 元良親王 | 020 | |
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ | 貞信公 | 026 |
五十音順詠み人一覧
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詠み人 | 和 歌 | 和歌 no. | |
---|---|---|---|
あ行 | 赤染衛門 | やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな | 059 |
安倍仲麿 | 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも | 007 | |
在原業平朝臣 | ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは | 017 | |
和泉式部 | あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな | 056 | |
伊勢 | 難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや | 019 | |
伊勢大輔 | いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひけるかな | 061 | |
殷富門院大輔 | 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず | 090 | |
右近 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな | 038 | |
右大将道綱母 | 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に いかに久しき ものとかは知る | 053 | |
恵慶法師 | 八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり | 047 | |
大江千里 | 月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど | 023 | |
凡河内躬恒 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 | 029 | |
大中臣能宣朝臣 | みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ | 049 | |
小野小町 | 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに | 009 |
か行 | 柿本人麻呂 | あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む | 003 |
鎌倉右大臣 | 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも | 093 | |
河原左大臣 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに | 014 | |
菅家 | このたびは ぬさもとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに | 024 | |
喜撰法師 | わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人は言ふなり | 008 | |
儀同三司母 | 忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな | 054 | |
紀貫之 | 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける | 035 | |
紀友則 | ひさかたの 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ | 033 | |
清原深養父 | 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ | 036 | |
清原元輔 | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは | 042 | |
謙徳公 | 哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな | 045 | |
皇嘉門院別当 | 難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき | 088 | |
光孝天皇 | 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ | 015 | |
皇太后宮大夫 俊成 | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | 083 | |
後京極摂政 前太政大臣 | きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む | 091 | |
小式部内侍 | 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 | 060 | |
後徳大寺 左大臣 | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる | 081 | |
後鳥羽院 | 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は | 099 | |
権中納言敦忠 | 逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり | 043 | |
権中納言定頼 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 | 064 | |
権中納言定家 | 来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | 097 | |
権中納言匡房 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ | 073 |
さ行 | 西行法師 | 嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな | 086 |
坂上是則 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 | 031 | |
相模 | 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ | 065 | |
前大僧正慈円 | おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染めの袖 | 095 | |
左京大夫顕輔 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ | 079 | |
左京大夫道雅 | 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな | 063 | |
猿丸大夫 | 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき | 005 | |
参議篁 | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 | 011 | |
参議等 | 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき | 039 | |
参議雅経 | み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり | 094 | |
三条院 | 心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな | 068 | |
三条右大臣 | 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな | 025 | |
持統天皇 | 春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山 | 002 | |
寂蓮法師 | 村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ | 087 | |
従二位家隆 | 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎそ夏の しるしなりける | 098 | |
俊恵法師 | よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり | 085 | |
順徳院 | 百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり | 100 | |
式子内親王 | 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする | 089 | |
周防内侍 | 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ | 067 | |
崇徳院 | 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ | 077 | |
清少納言 | 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ | 062 | |
蝉丸 | これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 | 010 | |
僧正遍照 | 天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ | 012 | |
素性法師 | 今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな | 021 | |
曽禰好忠 | 由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知れぬ 恋の道かな | 046 |
た行 | 待賢門院堀河 | ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ | 080 |
大僧正行尊 | もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし | 066 | |
大納言公任 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ | 055 | |
大納言経信 | 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く | 071 | |
大弐三位 | 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする | 058 | |
平兼盛 | 忍ぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで | 040 | |
中納言朝忠 | 逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし | 044 | |
中納言兼輔 | みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ | 027 | |
中納言行平 | 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今帰り来む | 016 | |
中納言家持 | かささぎの 渡せる橋の 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける | 006 | |
貞信公 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ | 026 | |
天智天皇 | 秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露に濡れつつ | 001 | |
道因法師 | 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり | 082 |
は行 | 春道列樹 | 山川に 風のかけたる しがらみに 流れもあへぬ 紅葉なりけり | 032 |
藤原興風 | 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに | 034 | |
藤原清輔朝臣 | ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき | 084 | |
藤原実方朝臣 | かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを | 051 | |
藤原敏行朝臣 | 住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ | 018 | |
藤原道信朝臣 | 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな | 052 | |
藤原基俊 | 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり | 075 | |
藤原義孝 | 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな | 050 | |
文屋朝康 | 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける | 037 | |
文屋康秀 | 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ | 022 | |
法性寺入道 前関白太政大臣 | わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 | 076 |
ま行 | 源兼昌 | 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜も寝ざめぬ 須磨の関守 | 078 |
源重之 | 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな | 048 | |
源俊寄朝臣 | うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを | 074 | |
源宗于朝臣 | 山里は 冬ぞ寂しき まさりける 人目も草も かれぬと思へば | 028 | |
壬生忠見 | 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか | 041 | |
壬生忠岑 | 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし | 030 | |
紫式部 | めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな | 057 | |
元良親王 | わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 会はむとぞ思う | 020 |
ら行 | 良暹法師 | 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ | 070 |
決まり字順一覧
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決まり字 | 和 歌 | 詠み人 | 和歌 no. |
---|---|---|---|
む | 村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ | 寂蓮法師 | 087 |
す | 住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ | 藤原敏行朝臣 | 018 |
め | めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな | 紫式部 | 057 |
ふ | 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ | 文屋康秀 | 022 |
さ | 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ | 良暹法師 | 070 |
ほ | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる | 後徳大寺 左大臣 | 081 |
せ | 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ | 崇徳院 | 077 |
こころあ | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 | 凡河内躬恒 | 029 |
こころに | 心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな | 三条院 | 068 |
ちぎりお | 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり | 藤原基俊 | 075 |
ちぎりき | 契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは | 清原元輔 | 042 |
なにわえ | 難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき | 皇嘉門院別当 | 088 |
なにわが | 難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや | 伊勢 | 019 |
よのなかは | 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも | 鎌倉右大臣 | 093 |
よのなかよ | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | 皇太后宮大夫 俊成 | 083 |
あさぼらけあ | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 | 坂上是則 | 031 |
あさぼらけう | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 | 権中納言定頼 | 064 |
きみがためは | 君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ | 光孝天皇 | 015 |
きみがためを | 君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな | 藤原義孝 | 050 |
わたのはらこ | わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 | 法性寺入道 前関白太政大臣 | 076 |
わたのはらや | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 | 参議篁 | 011 |
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