後拾遺集

春 spring

073 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 たたずもあらなむ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十三首め。詠み人は権中納言匡房。カテゴリーは春。儚い桜を少しでも長く眺めていたいと詠んだ歌。
秋 autumn

070 寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十首め。詠み人は良暹法師。カテゴリーは秋。寂しさに耐えかねて詠んだ歌。
秋 autumn

069 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十九首め。詠み人は能因法師。カテゴリーは秋。美しい紅葉を着物や帯の柄に見立てた歌。
人生、時代

068 心にも あらで憂き世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十八首め。詠み人は三条院。カテゴリーは人生。不遇な人生の中、月を見上げて詠んだ歌。
女子悲恋

065 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十五首め。詠み人は相模。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「恋」に寄せて詠んだ歌。
男子悲恋

063 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十三首め。詠み人は左京大夫道雅。カテゴリーは悲恋。引き裂かれた恋人に贈った悲哀の歌。
人生、時代

062 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十二首め。詠み人は清少納言。カテゴリーは人生。中国の故事を踏まえた機知にとんだ和歌。
女子悲恋

059 やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十九首め。詠み人は赤染衛門。カテゴリーは悲恋。来るはずの恋人がやってこず待ちぼうけている妹の代わりに詠った歌。
女子悲恋

058 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十八首め。詠み人は大弐三位。カテゴリーは悲恋。あまり通ってこなくなったカレシに贈った歌。
女子恋

056 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十六首め。詠み人は和泉式部。カテゴリーは恋。病に冒され最後に逢いたいのはあなたと詠った歌。