男性

男子悲恋

086 嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十六首め。詠み人は西行法師。カテゴリーは悲恋。月を見上げながら苦しい恋を詠んだ歌。
女子悲恋

085 夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十五首め。詠み人は俊恵法師。カテゴリーは悲恋。ひとり寝の夜の女性のつらさを詠んだ歌。
人生、時代

084 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十四首め。詠み人は藤原清輔朝臣。カテゴリーは人生。今は辛くても恋しく思えるときが来るよと友人を励ました歌。
人生、時代

083 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十三首め。詠み人は皇太后宮大夫俊成。カテゴリーは人生。世の中はツラいけれども逃げられないのだと出家を思いとどまった歌。
男子悲恋

082 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十二首め。詠み人は道因法師。カテゴリーは悲恋。ツラい恋を経験し、それでも生きながらえていると詠った歌。
夏 summer

081 ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十一首め。詠み人は後徳大寺左大臣。カテゴリーは夏。ほととぎすと有明の月を詠んだ歌。
秋 autumn

079 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十九首め。詠み人は左京大夫顕輔。カテゴリーは秋。秋の月の美しさを詠んだ歌。
冬 winter

078 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝ざめぬ 須磨の関守

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十八首め。詠み人は源兼昌。カテゴリーは冬。須磨の関守が詠んだ寂しい歌。
男子悲恋

077 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十七首め。詠み人は崇徳院。カテゴリーは悲恋。今は分かれてしまうけれど必ずまた逢おうと詠んだ歌。
人生、時代

076 わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十六首め。詠み人は法性寺入道前関白太政大臣。カテゴリーは人生。青い海や白い波や雲を詠った情景歌。