千載集

女子悲恋

080 ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十首め。詠み人は待賢門院堀河。カテゴリーは悲恋。男性からの後朝の歌に返した激しい女心を詠んだ歌。
人生、時代

075 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十五首め。詠み人は藤原基俊。カテゴリーは人生。息子の人事がうまくいかず嘆いた歌。
男子悲恋

074 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十四首め。詠み人は源俊寄朝臣。カテゴリーは悲恋。歌合せでうまく行かない恋を詠った歌。
人生、時代

067 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十七首め。詠み人は周防内侍。カテゴリーは人生。大納言藤原忠家からの誘いをかわした歌。
冬 winter

064 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十四首め。詠み人は権中納言定頼。カテゴリーは冬。冬の朝、宇治川の川霧が晴れていく様子を詠んだ情景歌。
人生、時代

055 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえこれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十五首め。詠み人は大納言公任。カテゴリーは人生、時代。かつての滝は涸れてしまったけれど、名声は残っていると詠んだ歌。