和歌番号021~030
030 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第三十首め。詠み人は壬生只岑。カテゴリーは悲恋。つれない恋人と月を嘆いた歌。
029 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十九首め。詠み人は源凡河内躬恒。カテゴリーは秋。初霜が降りた庭の風景を白菊の花に見立てた情景歌。
028 山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十八首め。詠み人は源宗于朝臣。カテゴリーは冬。だずね人もおらず草木も枯れてしまった寂しい冬の歌。
027 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十七首め。詠み人は中納言兼輔。カテゴリーは恋。恋の始まりを詠った歌。
026 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十六首め。詠み人は貞信公。カテゴリーは秋。美しい紅葉の景色を詠んだ歌。
025 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十五首め。詠み人は三条右大臣。カテゴリーは悲恋。恋人に逢えないことを嘆いた歌。
024 このたびは ぬさもとりへえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十四首め。詠み人は菅家。カテゴリーは秋。美しい紅葉の景色を詠んだ歌。
023 月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十三首め。詠み人は大江千里。カテゴリーは秋。月を見ながら孤独を嘆いた歌。
022 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十二首め。詠み人は文屋康秀。カテゴリーは秋。漢字の成り立ちと嵐と荒らしの掛詞を用いた技巧派の歌。
021 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十一首め。詠み人は素性法師。カテゴリーは悲恋。男性が女性の気持ちを代弁して詠んだ歌。