人生や時代が題材の百人一首
100 百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第百首め。詠み人は順徳院。カテゴリーは人生。今は廃れてしまった宮中だが、華やかな時代を懐かしんだ歌。
099 人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十九首め。詠み人は後鳥羽院。カテゴリーは人生。天皇でありながら思うようにならない世をはかなんだ歌。
096 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十六首め。詠み人は入道前太政大臣。カテゴリーは人生。舞い散る桜に寄せてわが身の衰えを詠んだ歌。
095 おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染めの袖
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十五首め。詠み人は前大僧正慈円。カテゴリーは人生。戦乱の世を生きる人々を救いたいと詠んだ歌。
093 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あもの小舟の 綱手かなしも
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十三首め。詠み人は鎌倉右大臣。カテゴリーは秋。激動の時代を生きる将軍が穏やかな日常を詠んだ歌。
084 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十四首め。詠み人は藤原清輔朝臣。カテゴリーは人生。今は辛くても恋しく思えるときが来るよと友人を励ました歌。
083 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十三首め。詠み人は皇太后宮大夫俊成。カテゴリーは人生。世の中はツラいけれども逃げられないのだと出家を思いとどまった歌。
076 わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十六首め。詠み人は法性寺入道前関白太政大臣。カテゴリーは人生。青い海や白い波や雲を詠った情景歌。
075 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十五首め。詠み人は藤原基俊。カテゴリーは人生。息子の人事がうまくいかず嘆いた歌。
068 心にも あらで憂き世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十八首め。詠み人は三条院。カテゴリーは人生。不遇な人生の中、月を見上げて詠んだ歌。