新古今集

秋 autumn

094 み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十四首め。詠み人は参議雅経。カテゴリーは秋。吉野の晩秋の寂しさを詠んだ歌。
秋 autumn

091 きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十一首め。詠み人は後京極摂政前太政大臣。カテゴリーは秋。妻を亡くして迎えた秋の寂しさを詠んだ歌。
女子悲恋

089 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十九首め。詠み人は式子内親王。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「忍ぶる恋」で自身の悲恋をほうふつとさせるような恋歌。
人生、時代

084 ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十四首め。詠み人は藤原清輔朝臣。カテゴリーは人生。今は辛くても恋しく思えるときが来るよと友人を励ました歌。
秋 autumn

079 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十九首め。詠み人は左京大夫顕輔。カテゴリーは秋。秋の月の美しさを詠んだ歌。
人生、時代

057 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十七首め。詠み人は紫式部。カテゴリーは友人。幼なじみと再会したもののすぐに帰ってしまったことを詠んだ歌。
女子恋

054 忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十四首め。詠み人は儀同三司母。カテゴリーは恋。死ぬなら幸せの絶頂の今日がいいと詠った歌。
男子悲恋

046 由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知れぬ 恋の道かな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第四十六首め。詠み人は曽禰好忠。カテゴリーは悲恋。不安な恋を詠った歌。
男子恋

027 みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第二十七首め。詠み人は中納言兼輔。カテゴリーは恋。恋の始まりを詠った歌。
女子悲恋

019 難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第十九首め。詠み人は伊勢。カテゴリーは悲恋。実際に逢えないなら夢で逢えたらいいのにと詠った恋歌。そっけない恋人に贈った恋歌。