恋が詠みこまれている歌
097 来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十二首め。詠み人は二条院讃岐。カテゴ二リーは悲恋。恋の涙は乾くことなく、誰にも知られないと嘆いた悲恋の歌。
092 わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十二首め。詠み人は二条院讃岐。カテゴ二リーは悲恋。恋の涙は乾くことなく、誰にも知られないと嘆いた悲恋の歌。
090 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第九十首め。詠み人は殷富門院大輔。カテゴリーは悲恋。恋の辛さに血の涙を流すほどだと嘆いた悲恋の歌。
089 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十九首め。詠み人は式子内親王。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「忍ぶる恋」で自身の悲恋をほうふつとさせるような恋歌。
088 難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十八首め。詠み人は皇嘉門院別当。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「旅宿に逢う恋」で遊女の想いを詠んだ歌。
086 嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十六首め。詠み人は西行法師。カテゴリーは悲恋。月を見上げながら苦しい恋を詠んだ歌。
085 夜もすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十五首め。詠み人は俊恵法師。カテゴリーは悲恋。ひとり寝の夜の女性のつらさを詠んだ歌。
082 思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十二首め。詠み人は道因法師。カテゴリーは悲恋。ツラい恋を経験し、それでも生きながらえていると詠った歌。
080 ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十首め。詠み人は待賢門院堀河。カテゴリーは悲恋。男性からの後朝の歌に返した激しい女心を詠んだ歌。
077 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ
話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十七首め。詠み人は崇徳院。カテゴリーは悲恋。今は分かれてしまうけれど必ずまた逢おうと詠んだ歌。