男子悲恋

074 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十四首め。詠み人は源俊寄朝臣。カテゴリーは悲恋。歌合せでうまく行かない恋を詠った歌。
女子恋

072 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の 濡れもこそすれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十二首め。詠み人は祐子内親王家紀伊。カテゴリーは恋。歌合せのお題「恋」で男性の詠んだ恋歌に返した歌。
女子悲恋

065 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十五首め。詠み人は相模。カテゴリーは悲恋。歌合せのお題「恋」に寄せて詠んだ歌。
男子悲恋

063 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第六十三首め。詠み人は左京大夫道雅。カテゴリーは悲恋。引き裂かれた恋人に贈った悲哀の歌。
女子悲恋

059 やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十九首め。詠み人は赤染衛門。カテゴリーは悲恋。来るはずの恋人がやってこず待ちぼうけている妹の代わりに詠った歌。
女子悲恋

058 有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十八首め。詠み人は大弐三位。カテゴリーは悲恋。あまり通ってこなくなったカレシに贈った歌。
女子恋

056 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十六首め。詠み人は和泉式部。カテゴリーは恋。病に冒され最後に逢いたいのはあなたと詠った歌。
女子恋

054 忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十四首め。詠み人は儀同三司母。カテゴリーは恋。死ぬなら幸せの絶頂の今日がいいと詠った歌。
女子悲恋

053 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十三首め。詠み人は右大将道綱母。カテゴリーは悲恋。一夫多妻制を嘆く女性の悲哀の歌。
男子恋

052 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第五十二首め。詠み人は藤原道信朝臣。カテゴリーは恋。少しのあいだも離れていたくない恋人に贈った後朝の歌。