貴族

人生、時代

083 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十三首め。詠み人は皇太后宮大夫俊成。カテゴリーは人生。世の中はツラいけれども逃げられないのだと出家を思いとどまった歌。
夏 summer

081 ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十一首め。詠み人は後徳大寺左大臣。カテゴリーは夏。ほととぎすと有明の月を詠んだ歌。
女子悲恋

080 ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第八十首め。詠み人は待賢門院堀河。カテゴリーは悲恋。男性からの後朝の歌に返した激しい女心を詠んだ歌。
秋 autumn

079 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十九首め。詠み人は左京大夫顕輔。カテゴリーは秋。秋の月の美しさを詠んだ歌。
冬 winter

078 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝ざめぬ 須磨の関守

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十八首め。詠み人は源兼昌。カテゴリーは冬。須磨の関守が詠んだ寂しい歌。
人生、時代

076 わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十六首め。詠み人は法性寺入道前関白太政大臣。カテゴリーは人生。青い海や白い波や雲を詠った情景歌。
人生、時代

075 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十五首め。詠み人は藤原基俊。カテゴリーは人生。息子の人事がうまくいかず嘆いた歌。
男子悲恋

074 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十四首め。詠み人は源俊寄朝臣。カテゴリーは悲恋。歌合せでうまく行かない恋を詠った歌。
春 spring

073 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 たたずもあらなむ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十三首め。詠み人は権中納言匡房。カテゴリーは春。儚い桜を少しでも長く眺めていたいと詠んだ歌。
女子恋

072 音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の 濡れもこそすれ

話し言葉で【超訳】する小倉百人一首第七十二首め。詠み人は祐子内親王家紀伊。カテゴリーは恋。歌合せのお題「恋」で男性の詠んだ恋歌に返した歌。