
OGURA 【別冊】
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【別冊】OGURA トリビア
 学校やご家庭でもなじみ深い百人一首。 
 百人一首の詠まれた時代をより楽しむためのエッセイです。現代とは全く異なる家族の形態、暮らしの様式、恋愛模様などや百人一首、和歌についてつぶやくトピックスなどです。
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女性の本名は明かさない風習だったようです。紫式部も清少納言も役職名です。○○の母という詠み人もいますね。
分類
百人一首のデータを紹介しました。600年間のあいだに詠まれた幾千幾万の和歌の中から選ばれた百首。百人の詠み人。撰者の藤原定家もタイヘンだったでしょうね。
次回は美しい日本の色や十二単についてまとめてみます。
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和歌番号順一覧(時代区分)
約400年間の平安時代をおおまかに3つに分けています。
生没年不詳の歌人の和歌は主に活躍した時期に割り振りました。
五十音順和歌一覧
リンクしない歌は更新予定もしくは編集中です。お待ちくださいね。
| か行 |  かくとだに えやはいぶきの さしも草  さしもしらじな 燃ゆる思ひを  | 藤原実方朝臣 | 051 | 
|  かささぎの 渡せる橋の 置く霜の    白きを見れば 夜ぞ更けにける  | 中納言家持 | 006 | |
|  風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは    みそぎそ夏の しるしなりける  | 従二位家隆 | 098 | |
|  風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ   くだけて物を 思ふころかな  | 源重之 | 048 | |
|  君がため 春の野に出でて 若菜摘む   我が衣手に 雪は降りつつ  | 光孝天皇 | 015 | |
|  君がため 惜しからざりし 命さへ    長くもがなと 思ひけるかな  | 藤原義孝 | 050 | |
|  きりぎりす なくや霜夜の さむしろに  衣かたしき 独りかも寝む  | 後京極摂政 前太政大臣  | 091 | |
|  恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり  人知れずこそ 思ひそめしか  | 壬生忠見 | 041 | |
|  心あてに 折らばや折らむ 初霜の    置きまどはせる 白菊の花  | 凡河内躬恒 | 029 | |
|  心にも あらで憂き世に 眺むれば    恋しかるべき 夜半の月かな  | 三条院 | 068 | |
|  来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに     焼くや藻塩の 身もこがれつつ  | 権中納言定家 | 097 | |
|  このたびは ぬさもとりあえず 手向山  紅葉の錦 神のまにまに  | 菅家 | 024 | |
|  これやこの 行くも帰るも 別れては   知るも知らぬも 逢坂の関  | 蝉丸 | 010 | 
| さ行 |  寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば   いづこも同じ 秋の夕暮れ  | 良暹法師 | 070 | 
|  忍ぶれど 色に出にけり わが恋は    ものや思ふと 人の問ふまで  | 平兼盛 | 040 | |
|  白露に 風の吹きしく 秋の野は     つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける  | 文屋朝康 | 037 | |
|  住之江の 岸による波 よるさへや    夢の通い路 人目よくらむ  | 藤原敏行朝臣 | 018 | |
|  瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の    われても末に 逢はむとぞ思ふ  | 崇徳院 | 077 | 
| た行 |  高砂の 尾の上の桜 咲きにけり     外山の霞 立たずもあらなむ  | 権中納言匡房 | 073 | 
|  滝の音は 絶えて久しく なりぬれど   名こそ流れて なほ聞こえけれ  | 大納言公任 | 055 | |
|  田子の浦に うち出でてみれば 白妙の  富士の高嶺に 雪は降りつつ  | 山部赤人 | 004 | |
|  立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる   まつとしきかば 今帰り来む  | 中納言行平 | 016 | |
|  玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば  忍ぶることの 弱りもぞする  | 式子内親王 | 089 | |
|  誰をかも 知る人にせむ 高砂の     松も昔の 友ならなくに  | 藤原興風 | 034 | |
|  契りおきし させもが露を 命にて    あはれ今年の 秋もいぬめり  | 藤原基俊 | 075 | |
|  契りきな かたみに袖を しぼりつつ   末の松山 波こさじとは  | 清原元輔 | 042 | |
|  ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川    からくれなゐに 水くくるとは  | 在原業平朝臣 | 017 | |
|  月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ   わが身ひとつの 秋にはあらねど  | 大江千里 | 023 | |
|  筑波嶺の みねより落つる みなの川   恋ぞつもりて 淵となりぬる  | 陽成院 | 013 | 
| な行 |  ながからむ 心も知らず 黒髪の     みだれてけさは ものをこそ思へ  | 待賢門院堀河 | 080 | 
|  ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき  | 藤原清輔朝臣 | 084 | |
|  嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に  いかに久しき ものとかは知る  | 右大将道綱母 | 053 | |
|  嘆けとて 月やはものを 思はする    かこち顔なる わが涙かな  | 西行法師 | 086 | |
|  夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを   雲のいづこに 月宿るらむ  | 清原深養父 | 036 | |
|  名にしおはば 逢坂山の さねかづら   人に知られで くるよしもがな  | 三条右大臣 | 025 | |
|  難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ    みをつくしてや 恋わたるべき  | 皇嘉門院別当 | 088 | |
|  難波潟 短き蘆の 節の間も       逢はでこの世を 過ぐしてよとや  | 伊勢 | 019 | 
| は行 |  花さそふ 嵐の庭の 雪ならで      ふりゆくものは わが身なりけり  | 入道     前太政大臣  | 096 | 
|  花の色は 移りにけりな いたづらに   わが身世にふる ながめせしまに  | 小野小町 | 009 | |
|  春過ぎて 夏来にけらし 白妙の     衣ほすてふ 天の香久山  | 持統天皇 | 002 | |
|  春の夜の 夢ばかりなる 手枕に     かひなく立たむ 名こそ惜しけれ  | 周防内侍 | 067 | |
|  ひさかたの 光のどけき 春の日に    しづこころなく 花の散るらむ  | 紀友則 | 033 | |
|  人はいさ 心も知らず ふるさとは    花ぞ昔の 香ににほひける  | 紀貫之 | 035 | |
|  人もをし 人もうらめし あぢきなく   世を思ふゆゑに もの思ふ身は  | 後鳥羽院 | 099 | |
|  吹くからに 秋の草木の しをるれば   むべ山風を あらしといふらむ  | 文屋康秀 | 022 | |
|  ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば   ただ有明の 月ぞ残れる  | 後徳大寺   左大臣  | 081 | 
| ま行 |  みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ  昼は消えつつ 物をこそ思へ  | 大中臣能宣  朝臣  | 049 | 
|  みかの原 わきて流るる いづみ川    いつ見きとてか 恋しかるらむ  | 中納言兼輔 | 027 | |
|  陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに    乱れそめにし 我ならなくに  | 河原左大臣 | 014 | |
|  見せばやな 雄島のあまの 袖だにも   濡れにぞ濡れし 色はかはらず  | 殷富門院大輔 | 090 | |
|  み吉野の 山の秋風 小夜更けて     ふるさと寒く 衣うつなり  | 参議雅経 | 094 | |
|  村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に    霧立ち上る 秋の夕暮れ  | 寂蓮法師 | 087 | |
|  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな  | 紫式部 | 057 | |
|  百敷や 古き軒端の しのぶにも      なほあまりある 昔なりけり  | 順徳院 | 100 | |
|  もろともに あはれと思へ 山桜     花よりほかに 知る人もなし  | 大僧正行尊 | 066 | 
| や行 |  八重葎 しげれる宿の さびしきに    人こそ見えね 秋は来にけり  | 恵慶法師 | 047 | 
|  やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな  | 赤染衛門 | 059 | |
|  山川に 風のかけたる しがらみに    流れもあへぬ 紅葉なりけり  | 春道列樹 | 032 | |
|  山里は 冬ぞ寂しき まさりける     人目も草も かれぬと思へば  | 源宗于朝臣 | 028 | |
|  夕されば 門田の稲葉 おとづれて    蘆のまろやに 秋風ぞ吹く  | 大納言経信 | 071 | |
|  由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え    行方も知れぬ 恋の道かな  | 曽禰好忠 | 046 | |
|  世の中は 常にもがもな 渚こぐ     あまの小舟の 綱手かなしも  | 鎌倉右大臣 | 093 | |
|  世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る    山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  | 皇太后宮大夫 俊成  | 083 | |
|  よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり  | 俊恵法師 | 085 | |
|  夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも  よに逢坂の 関はゆるさじ  | 清少納言 | 062 | 
| わ行 |  わが庵は 都のたつみ しかぞ住む    世をうぢ山と 人は言ふなり  | 喜撰法師 | 008 | 
|  わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の    人こそ知らね 乾く間もなし  | 二条院讃岐 | 092 | |
|  忘らるる 身をば思はず 誓ひてし    人の命の 惜しくもあるかな  | 右近 | 038 | |
|  忘れじの 行末までは かたければ    今日を限りの 命ともがな  | 儀同三司母 | 054 | |
|  わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の   雲居にまがふ 沖つ白波  | 法性寺入道 前関白太政大臣  | 076 | |
|  わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと  人には告げよ 海人の釣舟  | 参議篁 | 011 | |
|  わびぬれば 今はた同じ 難波なる    みをつくしても 会はむとぞ思う  | 元良親王 | 020 | |
|  小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば     今ひとたびの みゆき待たなむ  | 貞信公 | 026 | 
五十音順詠み人一覧
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| 詠み人 | 和 歌 | 和歌 no. | |
|---|---|---|---|
| あ行 | 赤染衛門 |  やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな  | 059 | 
| 安倍仲麿 |  天の原 ふりさけ見れば 春日なる    三笠の山に 出でし月かも  | 007 | |
| 在原業平朝臣 |  ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川    からくれなゐに 水くくるとは  | 017 | |
| 和泉式部 |  あらざらむ この世のほかの 思ひ出に  今ひとたびの 逢ふこともがな  | 056 | |
| 伊勢 |  難波潟 短き蘆の 節の間も       逢はでこの世を 過ぐしてよとや  | 019 | |
| 伊勢大輔 |  いにしへの 奈良の都の 八重桜     けふ九重に にほひけるかな  | 061 | |
| 殷富門院大輔 |  見せばやな 雄島のあまの 袖だにも   濡れにぞ濡れし 色はかはらず  | 090 | |
| 右近 |  忘らるる 身をば思はず 誓ひてし    人の命の 惜しくもあるかな  | 038 | |
| 右大将道綱母 |  嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に  いかに久しき ものとかは知る  | 053 | |
| 恵慶法師 |  八重葎 しげれる宿の さびしきに    人こそ見えね 秋は来にけり  | 047 | |
| 大江千里 |  月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ   わが身ひとつの 秋にはあらねど  | 023 | |
| 凡河内躬恒 |  心あてに 折らばや折らむ 初霜の  置きまどはせる 白菊の花  | 029 | |
| 大中臣能宣朝臣 |  みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ  昼は消えつつ 物をこそ思へ  | 049 | |
| 小野小町 |  花の色は 移りにけりな いたづらに   わが身世にふる ながめせしまに  | 009 | 
| か行 | 柿本人麻呂 |  あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の   ながながし夜を ひとりかも寝む  | 003 | 
| 鎌倉右大臣 |  世の中は 常にもがもな 渚こぐ     あまの小舟の 綱手かなしも  | 093 | |
| 河原左大臣 |  陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに    乱れそめにし 我ならなくに  | 014 | |
| 菅家 |  このたびは ぬさもとりあえず 手向山  紅葉の錦 神のまにまに  | 024 | |
| 喜撰法師 |  わが庵は 都のたつみ しかぞ住む    世をうぢ山と 人は言ふなり  | 008 | |
| 儀同三司母 |  忘れじの 行末までは かたければ    今日を限りの 命ともがな  | 054 | |
| 紀貫之 |  人はいさ 心も知らず ふるさとは    花ぞ昔の 香ににほひける  | 035 | |
| 紀友則 |  ひさかたの 光のどけき 春の日に    しづこころなく 花の散るらむ  | 033 | |
| 清原深養父 |  夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを   雲のいづこに 月宿るらむ  | 036 | |
| 清原元輔 |  契りきな かたみに袖を しぼりつつ  末の松山 波こさじとは  | 042 | |
| 謙徳公 |  哀れとも いふべき人は 思ほえで    身のいたづらに なりぬべきかな  | 045 | |
| 皇嘉門院別当 |  難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ    みをつくしてや 恋わたるべき  | 088 | |
| 光孝天皇 |  君がため 春の野に出でて 若菜摘む   我が衣手に 雪は降りつつ  | 015 | |
| 皇太后宮大夫 俊成  |  世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る    山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  | 083 | |
| 後京極摂政  前太政大臣  |  きりぎりす なくや霜夜の さむしろに  衣かたしき 独りかも寝む  | 091 | |
| 小式部内侍 |  大江山 いく野の道の 遠ければ     まだふみも見ず 天の橋立  | 060 | |
| 後徳大寺   左大臣  |  ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば   ただ有明の 月ぞ残れる  | 081 | |
| 後鳥羽院 |  人もをし 人もうらめし あぢきなく   世を思ふゆゑに もの思ふ身は  | 099 | |
| 権中納言敦忠 |  逢ひみての 後の心に くらぶれば    昔は物を 思はざりけり  | 043 | |
| 権中納言定頼 |  朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに    あらはれ渡る 瀬々の網代木  | 064 | |
| 権中納言定家 |  来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに     焼くや藻塩の 身もこがれつつ  | 097 | |
| 権中納言匡房 |  高砂の 尾の上の桜 咲きにけり     外山の霞 立たずもあらなむ  | 073 | 
| さ行 | 西行法師 |  嘆けとて 月やはものを 思はする    かこち顔なる わが涙かな  | 086 | 
| 坂上是則 |  朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに    吉野の里に 降れる白雪  | 031 | |
| 相模 |  恨みわび ほさぬ袖だに あるものを   恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ  | 065 | |
| 前大僧正慈円 |  おほけなく うき世の民に おほふかな  わが立つ杣に 墨染めの袖  | 095 | |
| 左京大夫顕輔 |  秋風に たなびく雲の 絶え間より    もれ出づる月の 影のさやけさ  | 079 | |
| 左京大夫道雅 |  今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを   人づてならで いふよしもがな  | 063 | |
| 猿丸大夫 |  奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の     声聞くときぞ 秋は悲しき  | 005 | |
| 参議篁 |  わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと  人には告げよ 海人の釣舟  | 011 | |
| 参議等 |  浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど    あまりてなどか 人の恋しき  | 039 | |
| 参議雅経 |  み吉野の 山の秋風 小夜更けて     ふるさと寒く 衣うつなり  | 094 | |
| 三条院 |  心にも あらで憂き世に 眺むれば    恋しかるべき 夜半の月かな  | 068 | |
| 三条右大臣 |  名にしおはば 逢坂山の さねかづら   人に知られで くるよしもがな  | 025 | |
| 持統天皇 |  春過ぎて 夏来にけらし 白妙の     衣ほすてふ 天の香久山  | 002 | |
| 寂蓮法師 |  村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に    霧立ち上る 秋の夕暮れ  | 087 | |
| 従二位家隆 |  風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは    みそぎそ夏の しるしなりける  | 098 | |
| 俊恵法師 |  よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり  | 085 | |
| 順徳院 |  百敷や 古き軒端の しのぶにも      なほあまりある 昔なりけり  | 100 | |
| 式子内親王 |  玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば  忍ぶることの 弱りもぞする  | 089 | |
| 周防内侍 |  春の夜の 夢ばかりなる 手枕に     かひなく立たむ 名こそ惜しけれ  | 067 | |
| 崇徳院 |  瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の    われても末に 逢はむとぞ思ふ  | 077 | |
| 清少納言 |  夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも  よに逢坂の 関はゆるさじ  | 062 | |
| 蝉丸 |  これやこの 行くも帰るも 別れては   知るも知らぬも 逢坂の関  | 010 | |
| 僧正遍照 |  天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ     乙女の姿 しばしとどめむ  | 012 | |
| 素性法師 |  今来むと 言ひしばかりに 長月の    有明の月を 待ち出でつるかな  | 021 | |
| 曽禰好忠 |  由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え    行方も知れぬ 恋の道かな  | 046 | 
| た行 | 待賢門院堀河 |  ながからむ 心も知らず 黒髪の     みだれてけさは ものをこそ思へ  | 080 | 
| 大僧正行尊 |  もろともに あはれと思へ 山桜     花よりほかに 知る人もなし  | 066 | |
| 大納言公任 |  滝の音は 絶えて久しく なりぬれど   名こそ流れて なほ聞こえけれ  | 055 | |
| 大納言経信 |  夕されば 門田の稲葉 おとづれて    蘆のまろやに 秋風ぞ吹く  | 071 | |
| 大弐三位 |  有馬山 猪名の笹原 風吹けば      いでそよ人を 忘れやはする  | 058 | |
| 平兼盛 |  忍ぶれど 色に出にけり わが恋は    ものや思ふと 人の問ふまで  | 040 | |
| 中納言朝忠 |  逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし  | 044 | |
| 中納言兼輔 |  みかの原 わきて流るる いづみ川    いつ見きとてか 恋しかるらむ  | 027 | |
| 中納言行平 |  立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる   まつとしきかば 今帰り来む  | 016 | |
| 中納言家持 |  かささぎの 渡せる橋の 置く霜の    白きを見れば 夜ぞ更けにける  | 006 | |
| 貞信公 |  小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば     今ひとたびの みゆき待たなむ  | 026 | |
| 天智天皇 |  秋の田の かりほの庵の とまをあらみ  わが衣手は 露に濡れつつ  | 001 | |
| 道因法師 |  思ひわび さても命は あるものを    憂きにたへぬは 涙なりけり  | 082 | 
| は行 | 春道列樹 |  山川に 風のかけたる しがらみに    流れもあへぬ 紅葉なりけり  | 032 | 
| 藤原興風 |  誰をかも 知る人にせむ 高砂の     松も昔の 友ならなくに  | 034 | |
| 藤原清輔朝臣 |  ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき  | 084 | |
| 藤原実方朝臣 |  かくとだに えやはいぶきの さしも草  さしもしらじな 燃ゆる思ひを  | 051 | |
| 藤原敏行朝臣 |  住之江の 岸による波 よるさへや    夢の通い路 人目よくらむ  | 018 | |
| 藤原道信朝臣 |  明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな  | 052 | |
| 藤原基俊 |  契りおきし させもが露を 命にて    あはれ今年の 秋もいぬめり  | 075 | |
| 藤原義孝 |  君がため 惜しからざりし 命さへ    長くもがなと 思ひけるかな  | 050 | |
| 文屋朝康 |  白露に 風の吹きしく 秋の野は     つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける  | 037 | |
| 文屋康秀 |  吹くからに 秋の草木の しをるれば   むべ山風を あらしといふらむ  | 022 | |
| 法性寺入道 前関白太政大臣  |  わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の   雲居にまがふ 沖つ白波  | 076 | 
| ま行 | 源兼昌 |  淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に     いく夜も寝ざめぬ 須磨の関守  | 078 | 
| 源重之 |  風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ   くだけて物を 思ふころかな  | 048 | |
| 源俊寄朝臣 |  うかりける 人を初瀬の 山おろしよ   はげしかれとは 祈らぬものを  | 074 | |
| 源宗于朝臣 |  山里は 冬ぞ寂しき まさりける     人目も草も かれぬと思へば  | 028 | |
| 壬生忠見 |  恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり  人知れずこそ 思ひそめしか  | 041 | |
| 壬生忠岑 |  有明の つれなく見えし 別れより    暁ばかり 憂きものはなし  | 030 | |
| 紫式部 |  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな  | 057 | |
| 元良親王 |  わびぬれば 今はた同じ 難波なる    みをつくしても 会はむとぞ思う  | 020 | 
| ら行 | 良暹法師 |  寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば   いづこも同じ 秋の夕暮れ  | 070 | 
決まり字順一覧
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| 決まり字 | 和 歌 | 詠み人 | 和歌 no. | 
|---|---|---|---|
| む |  村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に    霧立ち上る 秋の夕暮れ  | 寂蓮法師 | 087 | 
| す |  住之江の 岸による波 よるさへや    夢の通い路 人目よくらむ  | 藤原敏行朝臣 | 018 | 
| め |  めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな  | 紫式部 | 057 | 
| ふ |  吹くからに 秋の草木の しをるれば   むべ山風を あらしといふらむ  | 文屋康秀 | 022 | 
| さ |  寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば   いづこも同じ 秋の夕暮れ  | 良暹法師 | 070 | 
| ほ |  ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば   ただ有明の 月ぞ残れる  | 後徳大寺   左大臣  | 081 | 
| せ |  瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の    われても末に 逢はむとぞ思ふ  | 崇徳院 | 077 | 
| こころあ |  心あてに 折らばや折らむ 初霜の    置きまどはせる 白菊の花  | 凡河内躬恒 | 029 | 
| こころに |  心にも あらで憂き世に 眺むれば    恋しかるべき 夜半の月かな  | 三条院 | 068 | 
| ちぎりお |  契りおきし させもが露を 命にて    あはれ今年の 秋もいぬめり  | 藤原基俊 | 075 | 
| ちぎりき |  契りきな かたみに袖を しぼりつつ   末の松山 波こさじとは  | 清原元輔 | 042 | 
| なにわえ |  難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ    みをつくしてや 恋わたるべき  | 皇嘉門院別当 | 088 | 
| なにわが |  難波潟 短き蘆の 節の間も       逢はでこの世を 過ぐしてよとや  | 伊勢 | 019 | 
| よのなかは |  世の中は 常にもがもな 渚こぐ     あまの小舟の 綱手かなしも  | 鎌倉右大臣 | 093 | 
| よのなかよ |  世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る    山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  | 皇太后宮大夫 俊成  | 083 | 
| あさぼらけあ |  朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに    吉野の里に 降れる白雪  | 坂上是則 | 031 | 
| あさぼらけう |  朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに    あらはれ渡る 瀬々の網代木  | 権中納言定頼 | 064 | 
| きみがためは |  君がため 春の野に出でて 若菜摘む   我が衣手に 雪は降りつつ  | 光孝天皇 | 015 | 
| きみがためを |  君がため 惜しからざりし 命さへ    長くもがなと 思ひけるかな  | 藤原義孝 | 050 | 
| わたのはらこ |  わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の   雲居にまがふ 沖つ白波  | 法性寺入道 前関白太政大臣  | 076 | 
| わたのはらや |  わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと  人には告げよ 海人の釣舟  | 参議篁 | 011 | 


























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