Vol.017 紅くそまっていたのは……
ちはやぶる
神代も聞かず
竜田川
からくれなゐに
水くくるとは

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ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ
上の句(読み札)
下の句 決まり字
からくれなゐにみつくくるとは
ちは
【超訳】017 紅く染まっていたのは……
詠み人
在原業平朝臣
雑感 About this waka poem
今回の一首
『古今集』
百人一首十七首めでした。
漫画化、映画化で有名になった歌ですから競技かるたのときに「この歌だけはとる!」と気合を入れている方も多いかもしれませんね。競技のときの袴姿も素敵ですよね。
次の歌は業平さんのオクサマの妹婿さんだそうです。
関連する詠み人や topics など
天智天皇のページ(1)でも紹介しました。全国高校選手権大会の開催地である近江神宮。映画ではロケ地にもなりました。赤くそびえる楼門に夏の緑紅葉、そこへと続く石段が印象的です。楼門までの石段が日本一を目指す険しい道のようにも見えますね。
競技かるたの聖地 憧れの近江神宮
千早ちゃんたちワールドへ🎵
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作者不詳の「伊勢物語」。「昔 男ありけり」で始まるこの「男」が業平だとされているようです。中にはこの「ちはやぶる」の歌を詠ませたお妃さま(元カノ?)と駆け落ちしたエピソードだよね? という話もあるとされています。(第六段「芥川」)
顔がよくて和歌が上手なモテモテイケメンだったという業平サン。元カノさん(藤原高子)も恋多き美女さんだそう。平安時代の自由な恋愛模様が描かれているのかしら。
顔がよくて和歌が上手なモテモテイケメンだったという業平サン。元カノさん(藤原高子)も恋多き美女さんだそう。平安時代の自由な恋愛模様が描かれているのかしら。
光源氏も敵わないモテモテイケメン?!
業平サンをお慕いしていた絶世の美女さん
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和歌番号順一覧(時代区分)
約400年間の平安時代をおおまかに3つに分けています。
生没年不詳の歌人の和歌は主に活躍した時期に割り振りました。
五十音順和歌一覧
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| か行 |
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを |
藤原実方朝臣 | 051 |
|
かささぎの 渡せる橋の 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける |
中納言家持 | 006 | |
|
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎそ夏の しるしなりける |
従二位家隆 | 098 | |
|
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな |
源重之 | 048 | |
|
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ |
光孝天皇 | 015 | |
|
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな |
藤原義孝 | 050 | |
|
きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む |
後京極摂政 前太政大臣 |
091 | |
|
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか |
壬生忠見 | 041 | |
|
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 |
凡河内躬恒 | 029 | |
|
心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな |
三条院 | 068 | |
|
来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ |
権中納言定家 | 097 | |
|
このたびは ぬさもとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに |
菅家 | 024 | |
|
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 |
蝉丸 | 010 |
| さ行 |
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ |
良暹法師 | 070 |
|
忍ぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで |
平兼盛 | 040 | |
|
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける |
文屋朝康 | 037 | |
|
住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ |
藤原敏行朝臣 | 018 | |
|
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ |
崇徳院 | 077 |
| た行 |
高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ |
権中納言匡房 | 073 |
|
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ |
大納言公任 | 055 | |
|
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ |
山部赤人 | 004 | |
|
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今帰り来む |
中納言行平 | 016 | |
|
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする |
式子内親王 | 089 | |
|
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに |
藤原興風 | 034 | |
|
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり |
藤原基俊 | 075 | |
|
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは |
清原元輔 | 042 | |
|
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは |
在原業平朝臣 | 017 | |
|
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど |
大江千里 | 023 | |
|
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる |
陽成院 | 013 |
| な行 |
ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ |
待賢門院堀河 | 080 |
|
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき |
藤原清輔朝臣 | 084 | |
|
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に いかに久しき ものとかは知る |
右大将道綱母 | 053 | |
|
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな |
西行法師 | 086 | |
|
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ |
清原深養父 | 036 | |
|
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな |
三条右大臣 | 025 | |
|
難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき |
皇嘉門院別当 | 088 | |
|
難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや |
伊勢 | 019 |
| は行 |
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり |
入道 前太政大臣 |
096 |
|
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに |
小野小町 | 009 | |
|
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山 |
持統天皇 | 002 | |
|
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ |
周防内侍 | 067 | |
|
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ |
紀友則 | 033 | |
|
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける |
紀貫之 | 035 | |
|
人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は |
後鳥羽院 | 099 | |
|
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ |
文屋康秀 | 022 | |
|
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる |
後徳大寺 左大臣 |
081 |
| ま行 |
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ |
大中臣能宣 朝臣 |
049 |
|
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ |
中納言兼輔 | 027 | |
|
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに |
河原左大臣 | 014 | |
|
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず |
殷富門院大輔 | 090 | |
|
み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり |
参議雅経 | 094 | |
|
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ |
寂蓮法師 | 087 | |
|
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな |
紫式部 | 057 | |
|
百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり |
順徳院 | 100 | |
|
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし |
大僧正行尊 | 066 |
| や行 |
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり |
恵慶法師 | 047 |
|
やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな |
赤染衛門 | 059 | |
|
山川に 風のかけたる しがらみに 流れもあへぬ 紅葉なりけり |
春道列樹 | 032 | |
|
山里は 冬ぞ寂しき まさりける 人目も草も かれぬと思へば |
源宗于朝臣 | 028 | |
|
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く |
大納言経信 | 071 | |
|
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知れぬ 恋の道かな |
曽禰好忠 | 046 | |
|
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも |
鎌倉右大臣 | 093 | |
|
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる |
皇太后宮大夫 俊成 |
083 | |
|
よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり |
俊恵法師 | 085 | |
|
夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ |
清少納言 | 062 |
| わ行 |
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人は言ふなり |
喜撰法師 | 008 |
|
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし |
二条院讃岐 | 092 | |
|
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな |
右近 | 038 | |
|
忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな |
儀同三司母 | 054 | |
|
わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 |
法性寺入道 前関白太政大臣 |
076 | |
|
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 |
参議篁 | 011 | |
|
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 会はむとぞ思う |
元良親王 | 020 | |
|
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ |
貞信公 | 026 |
五十音順詠み人一覧
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| 詠み人 | 和 歌 | 和歌 no. | |
|---|---|---|---|
| あ行 | 赤染衛門 |
やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな |
059 |
| 安倍仲麿 |
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも |
007 | |
| 在原業平朝臣 |
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは |
017 | |
| 和泉式部 |
あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな |
056 | |
| 伊勢 |
難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや |
019 | |
| 伊勢大輔 |
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひけるかな |
061 | |
| 殷富門院大輔 |
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色はかはらず |
090 | |
| 右近 |
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな |
038 | |
| 右大将道綱母 |
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間に いかに久しき ものとかは知る |
053 | |
| 恵慶法師 |
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり |
047 | |
| 大江千里 |
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど |
023 | |
| 凡河内躬恒 |
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 |
029 | |
| 大中臣能宣朝臣 |
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ |
049 | |
| 小野小町 |
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに |
009 |
| か行 | 柿本人麻呂 |
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む |
003 |
| 鎌倉右大臣 |
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも |
093 | |
| 河原左大臣 |
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに |
014 | |
| 菅家 |
このたびは ぬさもとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに |
024 | |
| 喜撰法師 |
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人は言ふなり |
008 | |
| 儀同三司母 |
忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな |
054 | |
| 紀貫之 |
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける |
035 | |
| 紀友則 |
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづこころなく 花の散るらむ |
033 | |
| 清原深養父 |
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ |
036 | |
| 清原元輔 |
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは |
042 | |
| 謙徳公 |
哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな |
045 | |
| 皇嘉門院別当 |
難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき |
088 | |
| 光孝天皇 |
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ |
015 | |
|
皇太后宮大夫 俊成 |
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる |
083 | |
|
後京極摂政 前太政大臣 |
きりぎりす なくや霜夜の さむしろに 衣かたしき 独りかも寝む |
091 | |
| 小式部内侍 |
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 |
060 | |
|
後徳大寺 左大臣 |
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる |
081 | |
| 後鳥羽院 |
人もをし 人もうらめし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は |
099 | |
| 権中納言敦忠 |
逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり |
043 | |
| 権中納言定頼 |
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 |
064 | |
| 権中納言定家 |
来ぬ人を 松帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ |
097 | |
| 権中納言匡房 |
高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなむ |
073 |
| さ行 | 西行法師 |
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな |
086 |
| 坂上是則 |
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 |
031 | |
| 相模 |
恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ |
065 | |
| 前大僧正慈円 |
おほけなく うき世の民に おほふかな わが立つ杣に 墨染めの袖 |
095 | |
| 左京大夫顕輔 |
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ |
079 | |
| 左京大夫道雅 |
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな |
063 | |
| 猿丸大夫 |
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき |
005 | |
| 参議篁 |
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 |
011 | |
| 参議等 |
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき |
039 | |
| 参議雅経 |
み吉野の 山の秋風 小夜更けて ふるさと寒く 衣うつなり |
094 | |
| 三条院 |
心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな |
068 | |
| 三条右大臣 |
名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな |
025 | |
| 持統天皇 |
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香久山 |
002 | |
| 寂蓮法師 |
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ |
087 | |
| 従二位家隆 |
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎそ夏の しるしなりける |
098 | |
| 俊恵法師 |
よもすがら もの思ふころは 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり |
085 | |
| 順徳院 |
百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり |
100 | |
| 式子内親王 |
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする |
089 | |
| 周防内侍 |
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ |
067 | |
| 崇徳院 |
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ |
077 | |
| 清少納言 |
夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ |
062 | |
| 蝉丸 |
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 |
010 | |
| 僧正遍照 |
天つ風 雲の通い路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ |
012 | |
| 素性法師 |
今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな |
021 | |
| 曽禰好忠 |
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知れぬ 恋の道かな |
046 |
| た行 | 待賢門院堀河 |
ながからむ 心も知らず 黒髪の みだれてけさは ものをこそ思へ |
080 |
| 大僧正行尊 |
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし |
066 | |
| 大納言公任 |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ |
055 | |
| 大納言経信 |
夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろやに 秋風ぞ吹く |
071 | |
| 大弐三位 |
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする |
058 | |
| 平兼盛 |
忍ぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで |
040 | |
| 中納言朝忠 |
逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし |
044 | |
| 中納言兼輔 |
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ |
027 | |
| 中納言行平 |
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今帰り来む |
016 | |
| 中納言家持 |
かささぎの 渡せる橋の 置く霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける |
006 | |
| 貞信公 |
小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ |
026 | |
| 天智天皇 |
秋の田の かりほの庵の とまをあらみ わが衣手は 露に濡れつつ |
001 | |
| 道因法師 |
思ひわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり |
082 |
| は行 | 春道列樹 |
山川に 風のかけたる しがらみに 流れもあへぬ 紅葉なりけり |
032 |
| 藤原興風 |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに |
034 | |
| 藤原清輔朝臣 |
ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき |
084 | |
| 藤原実方朝臣 |
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな 燃ゆる思ひを |
051 | |
| 藤原敏行朝臣 |
住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ |
018 | |
| 藤原道信朝臣 |
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき 朝ぼらけかな |
052 | |
| 藤原基俊 |
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり |
075 | |
| 藤原義孝 |
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな |
050 | |
| 文屋朝康 |
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける |
037 | |
| 文屋康秀 |
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ |
022 | |
|
法性寺入道 前関白太政大臣 |
わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 |
076 |
| ま行 | 源兼昌 |
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜も寝ざめぬ 須磨の関守 |
078 |
| 源重之 |
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな |
048 | |
| 源俊寄朝臣 |
うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを |
074 | |
| 源宗于朝臣 |
山里は 冬ぞ寂しき まさりける 人目も草も かれぬと思へば |
028 | |
| 壬生忠見 |
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか |
041 | |
| 壬生忠岑 |
有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし |
030 | |
| 紫式部 |
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな |
057 | |
| 元良親王 |
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 会はむとぞ思う |
020 |
| ら行 | 良暹法師 |
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ |
070 |
決まり字順一覧
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| 決まり字 | 和 歌 | 詠み人 | 和歌 no. |
|---|---|---|---|
| む |
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ち上る 秋の夕暮れ |
寂蓮法師 | 087 |
| す |
住之江の 岸による波 よるさへや 夢の通い路 人目よくらむ |
藤原敏行朝臣 | 018 |
| め |
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな |
紫式部 | 057 |
| ふ |
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ |
文屋康秀 | 022 |
| さ |
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ |
良暹法師 | 070 |
| ほ |
ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる |
後徳大寺 左大臣 |
081 |
| せ |
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ |
崇徳院 | 077 |
| こころあ |
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花 |
凡河内躬恒 | 029 |
| こころに |
心にも あらで憂き世に 眺むれば 恋しかるべき 夜半の月かな |
三条院 | 068 |
| ちぎりお |
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり |
藤原基俊 | 075 |
| ちぎりき |
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは |
清原元輔 | 042 |
| なにわえ |
難波江の 蘆のかりねの 一夜ゆゑ みをつくしてや 恋わたるべき |
皇嘉門院別当 | 088 |
| なにわが |
難波潟 短き蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや |
伊勢 | 019 |
| よのなかは |
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも |
鎌倉右大臣 | 093 |
| よのなかよ |
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる |
皇太后宮大夫 俊成 |
083 |
| あさぼらけあ |
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪 |
坂上是則 | 031 |
| あさぼらけう |
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 |
権中納言定頼 | 064 |
| きみがためは |
君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ |
光孝天皇 | 015 |
| きみがためを |
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな |
藤原義孝 | 050 |
| わたのはらこ |
わたの原 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白波 |
法性寺入道 前関白太政大臣 |
076 |
| わたのはらや |
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 |
参議篁 | 011 |




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